春の風物詩に欠かせないのが「さくら」。600種類以上あるようだが、元をたどればヤマザクラ、エドヒガン、カンヒザクラなど11種とか。1月の沖縄のカンヒザクラから5月北海道のオオヤマザクラまで、花便りを届けてくれる。中には、エドヒガン系のシダレザクラや2000m以上の山で7月頃に咲くタカネザクラもある。
関東地区で早春を飾るのは、「河津(かわづ)桜」。1月下旬になると花が咲き始め、さらに3月上旬まで咲き続ける。静岡県河津町がその名の由来となった。
今年の関東地区開花宣言予想は3月16日とか。基準種は「ソメイヨシノ」。中旬から下旬にかけて、いっせいに咲きそろい、見事な桜並木をかざり、散る様が見事な「ソメイヨシノ」が登場する。続いて「ソメイヨシノ」の5枚の花びらに対し、新葉とともに、10枚~100枚以上が重なり合い、新緑とのコントラストが楽しめる「ヤエザクラ」などでシーズンが終わる。
「ソメイヨシノ」へのつなぎ役を果たす桜として、2000年3月11日に品種登録された静岡県南足柄市の「春めきサクラ」が満開だと聞き、福沢諭吉翁とゆかりある旧福沢村(静岡県南足柄市)「ふくざわ公園」まで3月11日にドライブをした。青空のもと、あぜ道の黄色の菜の花とコントラスト良く、頬をほんのり染めたようなピンクの塊の花は、「ソメイヨシノ」より色が濃く、「河津桜」よりも色が薄く、一見の価値があった。(masa 2021.03.13)