1972年香港からきたアグネス・チャンが歌った「ひなげしの花」は、今も時々モノマネで聞く。それだけ印象の強い名前だが、観賞用として、広く栽培され、初夏に直径5~10cmの赤・白・ピンクなどの花が咲く。
虞美人草という名は、虞美人が自害し、そのかたわらから ひなげしの花が咲いたという言い伝えに由来するとか。英名では「ポピー」で親しまれる。スペインでは「アマポーラ」フランスでは「コクリコ」の名で呼ばれる。
同じような花で、右にあるオレンジ色の「ナガミヒナゲシ」は、驚異的な繁殖力で生態系へ影響を及ぼすと駆除情報がでている。また、法律規制されている「ケシ」や「アツミゲシ」にも似ているが、開花期に毛の状態や葉の形、つき方で見分けがつくとか。(masa)